これからのデザインに向けて、プロダクトデザインミーティング-1

先週の火曜日の夕方に、プロダクトデザイン研究部会発足をかねたイベントに参加してきました。

■タイトル:「プロダクトデザイン・ミーティング2011
■趣旨:日本デザイン学会ではプロダクトデザイン研究部会(PD部会)を発足させ、今後プロダクトデザイン分野の研究促進をする予定です。さっそくですが、PD部会の設立のイベントを下記のように検討しています。また、このイベントではID部会のしきりとPD部会の発足をかねた楽しいイベントにできればと考えております。
■内容:
1)「これからのデザインにむけて」、原田昭、札幌私立大学、学長
2)「プロダクトデザインの研究活動について」、山崎和彦、千葉工業大学、教授
3)プロダクトデザイン研究へのメッセージとディスカッション


最初に、札幌市立大学の学長の原田先生のお話が始まりました。
原田先生のお話のメモです:

デザイン学会のID(インダストリアルデザイン)部会の変遷について、そして、デザインが新しい時代に直面した。それからID部会の活動について、考え込んだ時期になった。原田先生は、人間の感性とつきつめることに興味をもった。そして、変貌と広がりを持った。

そこで、今回はプロダクトデザイン部会が開始することになってうれしい。これからのデザインとして「安全と安心」の話をする。地域サービスとして安心サービスとして設計して提供する必要がある。この設計は人間を対象とした、デザインの人たちが設計する必要がある。

デザインと看護の連携→デザイン領域の拡張と看護領域の拡張。製造業がアジアに行くなかで、日本は何をするのか悩んでいる。そのために、その領域をつくりだすことが重要。例えば、看護領域の拡張では、安心の設計による地域貢献がある。

デザインの対象領域がサービスにある。そこで、「安心のファクター」を上げてみた。それを参考に、札幌市立大では、20のプロジェクトがある。それを安心ファクターとプロジェクトの散布図を作ってみると5つのファクターができる。

 デザインと看護の連携。これはだれのためのものか?何を対象とするか?何を成果とするか?そうすると新しい領域が見えてくる。例えば、E-KANGOネットワークによる看護システム。広域積雪地域の看護をネットワークで実験的にやっている。入力時間が慣れればできるようになる。例えば、ロボットを使って老人の見守りシステムを作ってみる。看護とデザインの学生、学外の協力者と一緒にやっている。

看護によるサービスの仮説設定は、看護学生の方ができる。それをプログラミングに落とすのはデザインの学生が優れている。両者の協力で進める。

 快・不快反応の評価実験システム。10種類の椅子をプロジェクションをして、感性的連想を調査する。この時に脳はどのように反応しているのか実験。

事例:わが子のひつぎ。新生児型感性教材(温度のある人形)。寒冷地用のベビーカー。丸山動物園は忠類博物館。妊婦さんのための椅子。足のない人のための椅子。赤ちゃんと一緒の椅子。浴衣式病院着の提案。これからのデザインの可能性として、異分野と手を結ぶことによって新たな課題を発見して、新たなデザインを提案できる。


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(感想)まず、原田先生がますますお元気でほっとしました。デザインもこれまでの分野でとらえずに、他分野と共同することで、新しいデザイン領域が開けてくる事例を分かりやすく説明していただきました。まとめとして「これからのデザインは、領域をつくりだすことがデザインの役割の一つ」になると思います。

新しい領域を作りだす方法の一つは「他分野とのコラボレーション」。そして、そのためには「ヒトを軸に、共通の目標、言語、分かりやすい視覚化」などがデザインアプローチとなると思います。


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