2011年10月25日火曜日

HCD上流工程の手法と発想手法ワークショップの参加者募集


ヒューマンセンタードデザインでは、ユーザーを基本にしたコンセプトの作成と、ユーザー体験を考慮した新しいアイデアを提案する発想手法が重要となります。そのためのセミナーを開催します。




このセミナーでは、最初にHCDにおけるコンセプトと発想手法、視覚化手法の講義を受けて、発想手法の2つのワークショップに参加して、HCDにおける発想手法を実践的に学ぶことができます。

■日時:12月13日(火)14:00-17:50(受付は13:30より)
■内容:
「HCDにおけるコンセプトと発想手法について」 山崎 和彦氏(千葉工業大学)
「HCDにおける視覚化手法について」 浅野 智氏(横浜デジタルアーツ専門学校)
発想手法ワークショップ-1「体験からの発想」 山崎 和彦氏(千葉工業大学)
発想手法ワークショップ-2「XB法」 三澤 直加氏

■定員:45名(先着順)
■参加費: HCD-Net会員:\5,000 学生会員:\1,000 一般:\10,000 一般学生:\3,000
■参加申込方法:HCD-NetのWebサイトより

2011年10月23日日曜日

人間中心設計フォーラム2011のお知らせ

今年も、横浜で「人間中心設計フォーラム」を企画しています。

今年も、各企業の第一線でHCDを実践している方にご登壇いただき、事例をお聞きする場になっています。最初の和井田さんの講演は仙台もお聞きましたが、企業での実践手法としてとても参考になる内容です。また、問題解決型のHCDはなく、未来を提案するHCDを実践している八田さんのお話も注目です。また、携帯電話での事例とリコーでの事例も聞き逃せないですね。

例年、定員が200名ぐらいですが一杯になりますので、お早めに申し込まれることをおすすめします。


「人間中心設計フォーラム2011 - 組込型ソフトウエアのためのユーザビリティと事例」
■日時:2011年11月16日(水)10:00-12:00
■場所:パシフィコ横浜
■詳細及び申込:http://www.jasa.or.jp/et/
■主催:ET2011事務局、人間中心設計機構
■内容:
概要:使い勝手のよい製品を開発するためには、開発関係者がユーザーの利用状況を把握して、共通認識の元に仕様検討する必要がある。どのようなユーザーがどのような状況で製品を使うのかを効率的に分かりやすく記述するためのアプローチと事例を紹介する。

講師:和井田 理科、(株)JVCケンウッド、マーケティング戦略部ブランド戦略推進統括部デザイン担当、シニアエンジニア

講師プロフィール:横浜国立大学工学部電気工学科卒。日本ビクター(現:JVCケンウッド)に入社後、回路設計、ソフトウェア設計を経てユーザビリティ技術開発と社内推進に携わる。ヒューマンインタフェース学会員。NPO人間中心設計推進機構理事。

概要:アドバンスデザインにおいて未知のユーザ体験をいかにプロトタイピングするか。モノだけでなく人のふるまいや取り巻く状況、想定技術やサービスなど検討対象が広範になる一方、近年短期化する開発サイクルの中でラピッドかつ実感ある方法が求められている。本講演ではソフトディバイスでのプロトタイピング手法の事例を紹介する。

講師:八田 晃、株式会社ソフトディバイス代表取締役

講師プロフィール:96年京都工芸繊維大学大学院修了、同年入社。インフォメーションアーキテクト/インタラクションデザイナとして、家電や業務機器、車両など組み込み系UIを中心に様々なUIデザインに関わる。2007年同社CTO、2008年より現職。京都工芸繊維大学、成安造形大学非常勤講師

概要:"携帯電話が高機能化するに従い、求められるアプリケーションやサービスも複雑化する傾向にある。アプリ開発の現場では今後このような高機能を使い易くするためのHCDの取り組みは重要となるが、今回は過去のモバイルソリューション事例と現在進めているHCDの取り組みを紹介する。

講師:竹川博之、メディアキュート株式会社事業推進、事業推進担当部長

講師プロフィール:1962年生まれ。東京理科大学情報科学科修了。1986年、日本アイ・ビー・エム株式会社に入社。ThinkPad製品企画(ブランドマネージメント)、IBMビジネスコンサルティングサービスにてITコンサルタントなどを担当。2003年株式会社コネクトテクノロジーズ入社後、事業戦略室、企画本部取締役を経て2010年退社。同年4月より現職メディアキュート株式会社にて事業推進を担当。

概要:リコーが新しいビジュアルコミュニケーションとして提案するリコー ユニファイド コミュニケーションシステムにおいて、どのようにHCDが活用されたか事例を紹介する。

講師: 島村 隆一、株式会社リコー、総合経営企画室 総合デザインセンター。スペシャリスト

講師プロフィール:1980年千葉大学工学部卒業、同年、チトセ(株)入社。グラフィック・プロダクト・インテリアなどのデザインなどを手がける。1990年(株)リコーへ入社。ユーザビリティに関する専門家。NPO法人人間中心設計機構認定、人間中心設計専門家。代表的な著作として「情報デザインの教室」(丸善出版)がある。

概要:「人間中心のものづくり」の概念を体系的に具現化したユーザーセンタード・デザイン(UCD)という人間中心設計手法は、欧米を中心とした多くの企業で実績をあげているが、ここでは今後の企業へUCDの導入アプローチを紹介する。特に、エクスペリエンスという視点より、提案型のUCDとプラットフォームへの考慮が鍵になる。

講師:山崎 和彦、千葉工業大学、工学部デザイン科学科、教授

講師プロフィール:京都工芸繊維大学卒業,2002年博士(芸術工学)号授与,2003年日本IBM(株)ユーザーエクスペリエンスデザインセンター・マネージャー(技術理事),2006年東京大学大学院博士課程満期退学,2007年より現職。人間中心設計機構副理事長,日本デザイン学会理事。大学教育と人間中心設計やデザインに関わるコンサルティングに従事。おもな著書は「使いやすさのためのデザイン」。iF賞、IDEA賞など国際的なデザイン受賞多数。

2011年10月21日金曜日

Resonated Yamaha Project

ヤマハのデザイン室長の川田さんに招待状をいただいたので、さっそく銀座のヤマハの地下へ行ってきました。


Resonate Yamaha project」という展覧会。ロンドンのRCAの教授のNeville BrodyとTord Boontjeとのコラボレーションの活動とその結果を展示。Resonatedとは共鳴することだそうだ。

音楽やファッションという文化を独自の手法で表現し、長きにわたり若者の支持を集め続けるグラフィックデザイナーのネヴィル・ブロディ。
機能主義的/装飾的という枠を超えて、美しさと機能の同一化を試みた作品を次々発表しているトード・ボーンチェ。

会場では、両側にそれぞれのデザイナーの作品、中央にインタビュービデオを上映。
モアレを活用したオーディオのデザイン


ラジカセのようなオーディオ機器の表面に多様なグラフィックパターン。
この展覧会を見ていて、プロダクトデザインとグラフィックデザインの融合を感じたことと、ブラックボックス化するプロダクトデザインの表現の難しさを感じました。

お寺でJAZZ

つくば市北条地区 宝安寺境での演奏も今年で3年目。
まずは、この土地でとれたお米でつくったおむすび3個と豚汁で腹ごしらえ。
第3回つくば北条音絵巻」という、つくば市北条地区のコミュニティを推進するこのイベントでは、街角で音楽が演奏されました。

この日は天気もよく、僕らのBig Bandは、このお寺の前で2ステージを演奏。けっこう、音が響く。
休憩時間では、古い民家を改造した「カフェポステン」でおいしいコーヒーをいただく。

今回は、演奏の光景が、NHKのニュースでも放映されたそうです。何人かの友人から、TVで見たよという連絡をもらいました。

2011年10月16日日曜日

秋田道夫ワークショップ

今年も、秋田道夫さんのお話とワークショップを開催することになりました。
研究室の勉強会ですが、若干、社会人の方の参加を歓迎します。

タイトル:研究室勉強会「秋田道夫ワークショップ」
日時:11月01日(火)18:10-20:10(開場は18:00)終了後は懇親会
場所:千葉工業大学津田沼キャンパス(JR津田沼駅より徒歩3分)
定員:15名(先着順)
参加費:2000円(含む懇親会費)
趣旨:日本を代表するプロダクトデザイナー・秋田道夫さんによるお話とスケッチワークショップ。

講師プロフィール:秋田道夫(あきたみちお)
1953年大阪生まれ。1977年愛知県立芸術大学美術学部デザイン科卒業。 トリオ株式会社(ケンウッド)、ソニーデザインセンターを経て1988年よりフリーランスのプロダクトデザイナーとして活躍。 デバイスタイルのサーモマグコーヒーメーカーや一本用のワインセラー、コクヨのIDカードホルダー「HUB STYLE(ハブスタイル)」や デスクトップステーショナリー「INTED(インテッド)」、「PRIMINE(プリミネ)」、六本木ヒルズのセキュリティゲート、 他にも公共性の強いデザインとして、「LED 交通用薄型信号機」やICOCAの入金専用機など、数多くのプロダクトデザインを手がける。


2011年10月14日金曜日

サイレントデザインと次世代自動販売機のデザイン

ビックサイトで開催された今年のグッドデザインエクスポで、とても期待していたのは柴田文江さんがプロダクトと展示ブースをデザインした、シスメックスとJR東海の自動販売機でした。


こちらは、医療機器のシスメックス社の展示。白く曲面を活用したデザインスペースが、シスメックス社のプロダクトデザインにつうずる。
医薬品のパッケージデザインは廣村正彰さん。安全でわかりやすいデザインが、すがすがしい。


臨床検査システムの使いやすさを第一に考慮しながら、商品のビジュアールイメージは、白い曲面と黒い操作部のコントラストで、美しい。
Silent Designというコンセプトで、商品全体をまとめあげている。

このSysmex Design Manualがすばらしい。みらいへつなげるための考え方が詰まっている。このマニュアルのデザインは廣村正彰さんだそうです。

シスメックス社のシステムは、下記のデザイナーの協力により総合的な完成度があるデザインにしあがっています。
プロダクト:柴田 文江氏(Design Studio S代表)
パッケージ:廣村 正彰氏(廣村デザイン事務所 代表)
GUI:株式会社ソフトディバイス

こちらは、おなじみのJR東海の次世代自動販売機。こんなデザインが広まれば、街ももっと美しくなる、社会を変えるデザイン。インタフェースなどにも工夫があり、興味深い。


2011年10月12日水曜日

後期の授業


後期の授業が本格的に開始しています。

僕は、主に下記の6つの授業を担当しています。

・情報デザインの基本について理解して、手法を学ぶ授業です。
・「情報デザインの教室」を教科書にしています。
・担当教員:安藤、山崎、原田、齊藤、中本

・情報デザインのはじめての総合的なデザイン演習です。
・担当教員:山崎、安藤、横溝

・今年から開始する、最新の情報デザインの技術を学ぶための授業です。
・担当教員:安藤、中本、原田、山崎

・Webサイトのリニューアルの課題を通して、人間中心設計と情報デザインの実際を学ぶための演習です。
・担当教員:山崎、斎藤、原田、大嶋、中本

・昨年から開始したテクノロジーアートに関連するアーティストと作品について学ぶ。
・担当教員:山崎、斎藤

・世の中のデザインアプローチを学び、自分なりデザインアプローチを提案します。
・担当教員:山崎

情報デザイン演習1もはじまっています。

デザイン科学科の2年生を対象とした、情報デザイン論1と情報デザイン演習1がはじまっています。この演習は3年前までは3年生がやっていた演習を早めて、昨年より2年生より開始しています。


この演習では、今年もSII社のデザインセンターの支援をえて、情報プロダクトと情報インタフェースのデザイン手法を学び、作品制作を進めています。

TAの学生が作っているBlogも毎週更新されています。

今年の2年生は、やる気のある学生が多く、とても楽しみです。

2011年10月10日月曜日

ベリーニの会の報告

マリオベリーニの会では、研究室に20数人が集まりました。ベリーニの事務所で働いたいた三浦英夫さんの話がはじまりました。三浦さんのお話のメモを掲載します。とても勉強になりました。


たまたま、ベリーニの事務所に誰かこないかという、話がきた。そこで決断してイタリアに行った。

ベリーニは、最初に条件を完璧を把握して、最初のプレゼンまで最低三ヶ月の時間をとった。まずは、既存の製品の盲点を探し出す。これはこうあるべきという既成概念を取り払う。そこが見つかったら、スタイリングを始める。

ベリーニは、最終段階では、面と面のつなぎを再検討する。ベリーニはこの段階で、自分のにおいを注入する。つまり、自分のディティールや面の処理を、加える。ここがポイント。例えば、このカメラのシャッターの周りの曲面。


象印の電気ポットの発砲モデルは60個ぐらい作った。とにかく発砲モデルを作る。スケッチはだめ、立体は立体では把握する。

象印の電気ポットの取って。最初のプレゼンで、通常のポットのように取ってを下に取り付けるアイデアを提案した。そして、最後に取ってを上に取り付ける機構とアイデアを提案した。技術的に可能な機構を検討をしたので、そのデザインが採用になった。

ベリーニのすごいところ。最後の集中力、あきらめない、それが自分のやった物をよくする、人によいプレゼンする。

ベリーニの事務所では、よくするために、口喧嘩は当たり前。プロジェクトに関わる人は、どんなことを言ってもよい。お互いに認めているのは、よい仕事することへ情熱。そして、言い過ぎたときの後のフォローが大事。
ベリーニに言われたこと。「企業を選べ」。仕事の依頼がきたら、依頼する企業を調べる。「色を選ぶ時には、12時の反対の色か、両隣の色を選んでごらん。」、これはまずは黄金分割の比率をやってみるのと同様。

イタリアでは、小さな子供に、絵の美しさについて教育している。なんども、このような体験をしているイタリア人は、自然とセンスを身につけている。

イタリアのデザイナーは建築出身が多い。ものを作るには、ものが置かれる空間的視点が大事。

イタリアは縦の文化。日本は横の文化、たとえば円通寺の庭。イタリアでは、おれはこのデザインが好きか嫌い、ここがよくない。日本では、このデザインは一般的には、、このデザインはちょっと固いね、あいまい。

学生へ、ある部分は他人より秀でて欲しい。そして、足りない部分は人と組む。海外へ行く場合は、まず日本の文化を学んで欲しい。

2011年10月9日日曜日

HCD-Netサロン「くらしと健康 in 神戸」

HCD-Netサロン「くらしと健康 in 神戸」は、西神中央のシスメックス社のテクノパークで開催されました。


「くらしと健康」、小池 禎氏(オムロンヘルスケア)
「地球環境を考慮したHCD」、大瀬 潤三氏(元島津製作所)
「パワーポイントプロトタイプの実践例」、高橋 美晴氏(TOA)
「HCDを活用したカーナビ開発事例」、上川則幸氏(富士通テン)
「医療機器開発におけるHCD実践事例」、水本 徹氏(シスメックス)
「行動観察とHCD」、松波 晴人氏(大阪ガス)

最初は、オムロンヘルスケアの小池デザイン室長より、活動を紹介。最近では、特にグルーバルとネットワークを考慮しているようだ。

オムロンヘルスケアのデザイン室の小池さんのプレゼンが始まりました。The Simplicity Event 2006 by Philips. スケルトンインフィルという視点をPhiplisが描いたが、オムロンは異なるアプローチ。

オムロンでは、センシング&コントロール技術を活用。Sensing, Network,Controlという視点で見ると、オムロンは家庭でのセンシングが注目される。
身体感覚を取り戻す。身体とは、肉体と身体。健康とは身体感覚と密接に関連している。身体尺、たとえば、「歩」や「里」などの身体感覚に基づく距離の感覚がある。例えば、世田谷の水辺の事例では、運動感覚をよりもどしている。


次は、音と映像の専門メーカーのTOA社でのHCDの事例を、高橋さんが発表。プロユースとしてのユーザビリティ、緊張下でのユーザビリティ、使う頻度が低いもののユーザビリティ。デザインセンターの活動は、使用検討と設計段階での活動が主体。

TOAでのHCD事例:駅用の監視カメラのアプリ。活動は、現状の汎用ソフトの問題を抽出、ユーザーや物件情報をヒアリング、ユーザーや利用状況のモデル化、実在する物件を想定(例:京阪XX駅)、UI設計とPowerPointプロトタイプ、ユーザビリティ評価。

上川さんより富士通テンでのHCDの取り組みの紹介。

街にでて、ユーザーの「生の声」をえた。実際のユーザにインタビューをしてタスクをやってもらい、できない機能(不満点)をみつけだした。そして、使いやすいオーディオのあるべき姿のイメージを4案を作り、Web調査で検証してデザイン決定。
松波さんの「行動観察とHCD」は考え方と事例を紹介。
現場の行動管去るから始める。

見ているようで、見ていない。
夕方は、シスメック社の食堂にてパネル発表。
今回は、はじめて神戸でHCD-Netサロンを開催しましたが。50名程度の参加者があり、HCDの広がりを感じました。今後は、1月の京都のHCD-Netサロン同様に定期的に神戸や大阪でも開催できるとよいと思います。


2011年10月1日土曜日

10月は勉強

10月は勉強の月。

秋の夜長に、いろいろと勉強しなくは。
デザインというのは、広くて、際限がない、でもそれがおもしろい。
そういえば、中川憲造さんが、雑学が大事を言っていた。

10月11日(火)研究室勉強会スタジオ撮影(津田沼)
10月07日(金)研究室工場見学会(大森)

R−Plantの今月のイラストのテーマは「Red Clay」。トランぺッターのフレディーハーバードのアルバムのタイトルにもなっている曲。イラストも赤い粘土のような地面とトランペット