視認認知とインタフェースのまとめ

視覚認知とインタフェース」という勉強会を、渡邊恵太さんに来ていただき開催しました。とても勉強になりました。渡邊さんに感謝です。


最初に生態心理学の基礎について、分かりやすくお話いただきました。
これまでデザイン界でよく言われている、椅子のアフォーダンスの例が悪い。椅子は座ることをアフォードする?という例えが悪い。座りやすい高さ(環境)がアフォードする。
人間の知性のモデル。ポイントとしては人間の能力と言われている多くは、環境が多くを支えている。人間は環境なしには、何もできない。人間は空間の中に生きているのではなく、具体的な場所に生きている。
間接知覚(従来の心理学)=ブラックボックを仮定している、直接知覚(生態心理学)=心というブラックボックスを排除して考える。
ミディアム=動物が動ける場所、サブスタンス=動物が動けない場所、サーフェイス=サブスタンスとミディアムの境界
直接知覚への道、まとめ。
・環境は具体に満ちている。空間はない
・光には包囲光がある、それを普段利用している
・動くと包囲光の配列が変化する
・動くと縁が現れる。環境の入れ子がわかる
・動くと環境がよくみえはじめる
・動いても変わらないものがある。地平線
・環境に自己を特定する情報がある。意味になる
・環境にユニークに常に隠し続ける。自己の身体である

生態心理学からユビキタスへ。
これまでのインタフェースの考え方は「静」という視点で見ていたのに対して、「動」という視点で見ていくことが大事。

渡辺さんが提唱する「アプリケーションデザイン」という考え方。

アプリケーションの事例として、「プリンターのアイデア」の紹介。
僕のメモを添付します;
・アフォーダンスの発想。2つで1つで成り立っている。例、マウスとマウスパッドが重要。歩くためには、固い地面と足がないと歩けない。環境がないことには、実現はできない。環境(道具)があることで、人間の独特な行為が引き出される。
・人間はそのものを見ていない。光源より照明された結果(サーフィイス)を見ている。光は情報を持っていない。プロジェクターをのぞきこんでも情報にならない。
・動きが大事。apocのアニメーションの例。止まったら見えないじゃないか?人間は生きているかぎり、動き続ける。
・地平線は目の高さ。ビルと地平線の交点は、自分の高さ。環境をみた時点、自己の情報が環境に含まれる。どれだけ遠いのか、どれだけの高さなのか。環境を動き回ると、自分の行為の可能性がわかる。
・常に、人間は自分自身の隠蔽と共に生活している。視野には、鼻があり、3本の手がぶら下がっている。それが自分のアイデンティティ。


僕の感想としては、インタフェース(デザイン)を「動き」という視点で見るということがとても重要なポイントだと思います。人間は動いている動物。止まっているようで、必ず動いている。このことは、リチャードサッパーが「動きを意識したデザインをすることで、長く愛されるデザインをする」という考え方と通じることがあります。

これまで、デザイン分野では、デザインを「静」という視点でデザインをしていましたが、この生態学の視点とユーザー体験という視点からも、「動」という視点でのデザインの重要さを再認識しました。



日時:8月01日(月)17:30-19:30(終了後は希望者で懇親会)
場所:千葉工業大学津田沼キャンパス(JR津田沼駅より徒歩3分)新2号棟12階山崎研究室
話題提供:渡邊恵太氏 (五十嵐デザインインタフェースプロジェクト)
内容:視覚認知やアフォーダンスの基礎を中心にお話を伺い、渡邊さんのインタフェースの事例紹介してもらい、これからの新しいデザインの可能性について学ぶ。


コメント

人気の投稿