認知科学の基礎とワークショップ


研究室の春季集中ワークショップの第二弾は「認知科学の基礎」。

「認知インタフェース」の著者でもある、関西大学の加藤先生に120分間、みっちりと認知科学の基礎をお話をいただき、最後に30分ほどワークショップをしました。まだまだ、僕たちは勉強が必要だということを感じました。


とりあえず、メモを、、
@知覚、記憶、問題解決、推論などの心的過程を研究対象とする
@心(mind)の科学(heartとは呼ばないが、最近では感情のとりくみが必要になっている)
@人間の知の解明(認知心理学、神経科学、言語学、哲学)=人間の知は実現されている
@機械の知の実現(人工知能)=人間の知を参考に

@行動主義=入力刺激→ブラックボックス→出力反応(例:ネッカーの立方体)
@認知主義=入力情報→内的処理のメカニズム(知覚、記憶、学習、思考)→出力情報

@情報処理システム=ユーザの人間情報処理(入力→五感→知覚記憶学習思考創造感情→表出形態→出力)


@デザインパースペクティブ=設計者がシステムに対してどのようなパースペクティブ(視点)を持つかによって、デザイン段階で明示化される問題点が異なる (ウィノグラード)、情報処理パースペクティブ、言語行為パースペクティブ(言語はアクションである)、社会的なパースペクティブ


@人間情報処理の特徴とデザイン
1心的表象と外界はイコールでない(物理量ではなく心理量を用いる)例:エールデルソン
2自動化・技能化・無意識化(メリットを促進しデメリットを抑制する)例:カクテルパーティ現象、例:ストループ効果(わかっているけどやめられない)
3文脈情報処理(表層的情報の効果との整合性を図る)

@宣言的知識(事実に関する知識、は、、である)
@手続き的知識(技能、熟達した行為を支える潜在的な知識、意識できない知識、、運動)
@手続き知識化(運転などの熟達)、熟達化(宣言的知識の意識的な逐次処理→無意識的な手続き的知識の一括処理)

@制御処理(遂行の意図意思、自覚内省、注意の処理資源は必要、遅い)
@自動処理(遂行の意図意思、自覚内省、注意の処理資源は必要ない、速い)

@アクションスリップ(意図されない行為の遂行)、アクションスリップは処理の自動化の代償、習慣的行為の自動化は適応的、習慣的行為の不適切な状況は例外的



@統合化された知識、スキーム(一般化された抽象的な知識)、属性の構造でカテゴリ的な概念を表す、属性に特定の値が挿入されると具体的な知識となる
@スキーマ、属性値は空欄であるかデフォルト値が挿入されている、空欄の場合(値の挿入がもとめられる)、デフォルト値の場合(省略できる、誤解やエラーの可能性)

@検索手がかりの効果、記憶の想起はきわめて手がかり依存である、検索手がかりは入力情報に対する符号か処理を再現する場合に限り有効である(言語的文脈処理、環境的文脈の効果)
@言語的文脈の効果、学習時の掲示文
@環境的文脈の効果、学習した同じ部屋でおもいだす

@HCIの認知的視点(パソコンによりユーザ層の多様化が、認知工学の分野が必要になってきた)
@インタフェースの2つの側面、インタフェースの物理的側面(Phsical、身体的、物理的整合性、ハードウェア、人間工学、定量的評価が容易)、イン タフェースの認知的側面(操作、認知的整合性、ユーザの認知特性、認知工学、定量的評価が困難、人によって大きく異なる)携帯電話の操作ボタンの物理的側 面と認知的側面

@認知的人工物の特徴(表現機能を目的とする、情報の保持表示操作を行う、人の認知的能力を強化するものではない、遂行すべきタスクの性質を変化させる=感覚知覚から記憶の世界においやる)

@魔法の数字7+2=単位はチャンク、刺激ベースの処理(感覚知覚の世界、画面上に7個以上のメニューがあっても問題)、記憶ベースの処理(記憶の世界、 覚える場合は7個程度)例:図書館の蔵書が電子化した場合によって、失われる情報は、失われた情報を回復するためのインタフェース(表層的な情報も重要で ある場合がある)

@インタフェースの二重接面性、第1節面(操作インタフェース、ユーザの操作)、第2節面(制御インタフェース、タスクの対象とシステムの接面、目的のタスクはここ)
@直接操作(第1節面と第2節面は同じ)、間接操作(第1節面と第2節面は異なる、寿司とお箸)、遠隔操作(第1節面と第2節面が離れている、情報チャネ ルが必要)ラスムッセン、入力デバイスとキーボードから音声認識に変更すると第1節面と第2節面はどのように変わるか?現像カメラとデジタルカメラの操作 インタフェースと制御インタフェースにおけるフィードバックという観点から比較。

@創造性の発見、無から有が生じるのか?(既存の知識の新規の結合)、突然のひらめきなのか?(不断の努力の結果)、孤独な努力の結果なのか?(環境の重要性、at the right time, at the right place)
@創造性の発見、記憶として保持されている創造性の素材の新規な結合を促す、人間の記憶の処理特性(記憶の想起は検索手がかりに依存する、記憶の過程は無意識的、思い出せない記憶を促す検索手がかりを意識的に設定することは不可能)、情報的に豊かな環境に身を置く努力

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