プロダクトデザイナーの
Richard Sapperがベンツを辞めて、ドイツからミラノに移り、最初に仕事を得たのがGio Pontiの事務所。Gio Pontiは建築家としても著名だったが、プロダクトも多く手がけていた。
今年の春に、僕らが宿泊したミラノのホテルにも近い、Gio Pontiが設計したサン・カルロ病院礼拝堂(The Chapel in the New St.Charles or San Carlo Chapel) に行ってきた。この教会は1969年に完成したそうです。
サン・カルロ病院は、ミラノ郊外にあるとても大きな病院。

病院の一角にこの礼拝堂がある。

北側は、窓など、六角形をモチーフしている。また、建物の全体が上空から見ると六角形になっている。また、外壁は六角形のタイルで覆われている。

入り口まで続く階段の手すりの造形が美しい。

階段の手すりと、入り口わきのコーナーの形状。

入り口の上には、彫刻と、屋上の造形がワンポイント。

内部は、コンクリートの柱、壁が骨格となり、船の内部のような印象。右側(北側)は六角形の窓が、左側(南側)は横のスリットの窓が表情を変えながらも、明るい光を呼び込む。


右側(北側)は六角形の窓からは、明るくしずかな光が入ってくる。

左側(南側)は横のスリットの窓と縦の窪みに聖人像が並ぶ。

横のスリットのような窓にはガラスが羽目殺してある。

ガラスまどの周りには、斜めの造形が美しい。

正面の祭壇は、異なる材料の質感を生かしている。

照明器具のデザインも、これを商品として発売してもよいほど完成度も高く、この建物にもあっている。
このような、館内の一つ一つの造形が完成度が高く、美しい。
多様なガラスブロックをはめ込んだステンドグラスのような窓が美しい。

西側から建物を見ると、幅が狭いのに気付く。それを強調するような木が周りを囲む。

東側も同様な造形だが、タイルが光輝いている。


南側の表情は、タイルに光が反射して、光り輝く教会を演出している。

印象としては、機能的で近代的な病院ビルに対比するかのように、工芸的で、美しく、明るいデザイン。病院に来た人たちの祈りの場所として、異次元でありながら、明るく美しさが、気持ちを慰めるのではないかと思った。
Gio Pontiは、細部まで丁寧に、工芸品やプロダクトのようにデザインしているのが、素晴らしいです。建物を見ていると、数々の美しい発見がある。
1 コメント:
かつて、ミラノのまさにこの礼拝堂の近所に住んでいたので、なつかしく写真を拝見しました。
いわゆる伝統的な教会にありがちな重々しい雰囲気がなく、独特の雰囲気を持った建物でした。
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