2009年2月28日土曜日

春季集中ワークショップ(1)

先週月曜日から、当研究室の恒例の集中ワークショップのを開始。主に当研究室の3年生を対象に、院生や4年生の一部も参加。

ワークショップの目的:  デザインの基本は、「情報から本質を見つける」「本質からアイデアを視覚化する」二つが必要である。この二つを「何度も、たくさん、いろいろな角度」する中でよいデザインが生まれる。  このワークショップでは、この二つを「何度も、たくさん、いろいろな角度で」やるスキルとマインドに集中して一緒に学びたい。  楽しく、スキルを身につけましょう。 

講師:山崎和彦(千葉工業大学)、福田哲夫(産業技術大学院大学)  上平崇仁(専修大学)、近藤朗(日立インターメディックス) 

日程:  
2月23日(月)  
10:00-14:30 本質発見:コンテクストデザイン(山崎)  
15:00-17:00視覚化:スケッチ(福田) 18:00-20:00 懇親会  
2月25日(水)  
10:00-12:00 本質発見:アイデンティ(山崎)  
13:00-15:00 視覚化:インフォグラフィク(上平)  
3月02日(月)  
10:00-12:00 本質発見:Web情報(山崎、近藤) 
13:00-16:00 視覚化:情報アーキテクチャー(近藤、山崎) 
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初日は2月23日(月)の 10:00から(本質発見)コンテクストデザインのワークショップ

「観察」カフェにて調査対象を多面的に観察して、各自が観察シートに記入する
1.カフェに行って、多面的な観察をする。各自が観察シート(ペルソナと5つのワークモデル)に記入する
2.時間があれば、各自の気づきをポストイットに書きだす
3.12:30までに食事をすませて戻る

「本質の抽出」観察からの気づきを、グループで
1.グループで、各自の気づきを発表しながらポストイットに書きだす(各自20個以上)
2.ポストイットをグループ分けする、普段はえられない興味ある気づきを見つける
3.全体として重要な「興味ある気づき」のグループのTop10をリストアップする

「発想と視覚化」気づきから
1.「興味ある気づき」のTop10より、それを解決する、もっと魅力的にするアイデアスケッチを各自書きだす(各自10個以上)
2.スケッチを机の上に広げて、グループでアイデアスケッチを見てディスカッションする
3.とても興味あるアイデアスケッチを3点選定する

Macで観察しているグループ。観察する前に、まずは朝食を!
カフェから大学に戻ってきたら、気づきを書きだす。
気づきから、本質をピックアップして、その本質のためのアイデアを視覚化する。

15:00からは(視覚化)スケッチのワークショップ。産業技術大学院大学の福田さんに登場してもらい、スケッチの基本を学ぶ。宿題は卵30個のスケッチ。そして、ワークショップでは携帯電話のスケッチを6分、3分、1.5分, 0.5分と段々時間を短くして書く。

そして最後は、福田先生が逆向きにスケッチ描いて見せてくれる。本当に大サービスだ。
夜は、お楽しみの福田先生を囲んだ懇親会。福田先生は、ここでも自分の秘蔵の旅行手帳のようなものも公開、そしてさらに秘蔵のプレゼンテーションと、、、すごいパワー。

2009年2月27日金曜日

情報デザインの教科書

先週は品川で、いつもの情報デザインフォーラムのメンバーと「情報デザインの教科書」の編集打合せ。

今回から、コナミの小林さんとチューブグラフィックの木村さんも加わり執筆メンバーも補強されました。いつものように函館から寺沢先生、京都からは櫛先生が参加してくれる。後は、各自が書くだけなのですが、、、それが難しい。とりあえず、各自のラフな原稿をみんなで確認しながら進行。

途中で、ページのテンプレートのデザインで盛り上がる。やはり、書体、文字詰め、改行の高さ、レイアウトなどなど、とても大事だ。

なんとか、3月末までにはめどをつけたい。次回の打合せは3月27日(金)の第三回情報デザインフォーラムの日に朝から編集打合せをする予定。
会場は、いつもお世話になっているナレジックス社。この場所は東海道五十三次の品川宿の浮世絵の場所に近いらしい。昼食は、品川駅近くまで歩いていって、タイ料理のお店へ。この日は天気がよく、僕は浮かれて、コートをこのお店に忘れて行った。

夕方は、品川駅の裏側の、いつもの韓国料理「とうがらし」へ。まだ5時なので外は明るいが、ちょうどお店が開店したときなので、ぴったりの時間だ。反対側の店から、呼び込みがあって迷ったが、やはりこの店の赤い鍋を食べたい。

お店は、貸切状態で17:00から飲み始めると、充実した時間となる。

情報デザインの教科書はこちらを参照

2009年2月25日水曜日

学内展が無事終了

日曜日で、津田沼キャンパスでの学内展が無事に終了。
4年生もこれで主要な行事も終了。

会場には200点近い作品や研究を展示。本当にバラエティに富んだ内容です。
小野さんの、黄色いバナナの旅行シリーズが目立っていました。この作品では「女の子の一人旅を支援するシステム」として、Webサイト、自分専用旅行ガイド、Bagとまさに、Web、グラフィック、プロダクトを総合的に一つのブランドとシステムとして提案しています。
入り口では、ちょっとまじめに。
後は、3月13日(金)から15日(日)に、学外展、選抜展、活動報告展などいろいろな言われ方をされていますが、代官山のヒルサイドテラスで展覧会です。


2009年2月20日金曜日

Linkedinは常識

世界ではいろいろなソーシャルネットワークサービス(SNS)がおお流行り。

SNSといっても分からない人もmixiのようなものと言えば分かるかと思います。いわゆるコミュニティ型のWebサイトで、会員同士のコミュニケーションが円滑に進められるようなしくみをもっている。世界では例えば、MySpace, Facebook, Linkedin,Plaxo, Twitterなどなど、いろいろなSNSが増えている。

その中でも、僕が昔から活用しているのが Linkedin。このSNSはビジネスネットワークの構築や職探しに利用され、デザインやユーザエクスペリエンスに関わるコミュニティも充実しているのが特徴。僕の海外の友人もこのSNSを利用している人が多い。

例えば、このLinkeinのメンバーにはオバマ大統領がいたり、オバマ大統領のコミュニティがあり、その中で活発にアメリカ再生のための論議がされている。

Linkedinは職探しのためのしくみは充実していて、自分のプロフィールを入力するとそのプロフィールより仕事が紹介される。また、一方、自分から自分の専門分野の仕事を探すことができる。例えば、アメリカでユーザエクスペリエンスデザイン、ユーザビリティやユーザーインタフェースデザインの仕事を探してみると、多くの企業がこの分野の人材を探しているが分かる。Likedinでしか求職していない募集もあるそうだ。シリコンバレーで仕事をするにはLinkedinは常識という記事もある。

もう一つの特徴は、充実したグループというコミュニティがある。例えば、ユーザエクスペリエンスのグループには3000人以上が登録され、認知科学者のノーマンなども登録されていて、彼に質問したりすることもできる。

僕は、IBM OBのようなグループ(こちらには3万人以上のメンバーがいる)、工業デザイン、ユーザーエクスペリエンス、デザインリサーチ、UPA(ユーザビリティプロフェショナル協会)などのグループに参加している。

僕の印象としてはmixiが一般の人のあつまりのコミュニティに対して、こちらはプロの集まりのコミュニティという感じだ。

Linkedinはこちら。

2009年2月19日木曜日

目覚めよ身体、感覚の宇宙

日曜日に、ひさびさの岩井俊雄さんの出演。見ました。
メディアアートをどうやって、子供達に楽しんでもらって、おもしろさを体験してもらうか?
岩井さんが格闘している様子が、感じれられるとてもおもしろい番組でした。
小学校1年生から6年生までの、それぞれの学年に向けての授業の紹介の中では、僕はリベット君が一番おもしろそうに思えました。

そういえば、自分が小学生の頃は、いろいろな身近なもので、工作をしていました。割り箸、段ボール、折り紙、画鋲、テープ、糸、粘土、、
当時はおもちゃなどを買うお金もなかったし、自分でおもちゃのようなものを作らざるをえなかった環境だったこともあるかもしれません。

僕も、大学に来てから、どうやって学生達にデザインの面白さを感じてもらい、スキルを身につけてもらうのか思考錯誤中ですが、この番組でいくつかのヒントをもらいました。


2009年2月18日水曜日

オムロンの電子体温計(2)

オムロンの電子体温計の商品につづいて周辺についても見てみた。

お客様満足向上するためには、「ユーザーが体験することをすべて」を考慮することが重要だ。英語で言うとユーザーエクスペリエンスになる。下記の4っつのアイテムについて検討してみた。
・オムロンの電子体温計のWebサイト
・パッケージ
・マニュアル
・電子体温計のカバー

Webサイトは、きちんと分かりやすくまとまっている。ただし、上部にある「特徴」、「機能比較表」と「正しい使い方」へのリンクは分かりにくい。

ネーミングは、Webサイトには「オムロン電子体温計 けんおんくん MC-670」、「けんおんくん(二重線)」。パッケージには「omron(黒)」、「けんおんくん(二重線)」。製品には「omron(薄いグレー)」というように、いろいろなネーミングや表現方法が混在していている。また、パッケージの薄いグリーンのカラーとWebサイトの背景色とも関連がない。これからを整理することで、より分かりやすく伝えることができると思う。
パッケージデザインはシンプルで好感が持てるが、製品の特徴がわかりにくい。左の下にアイコンのように説明が入っているが訴求力が弱い。たぶん営業部門などからクレームがついて、後から赤い「30秒」という赤いラベルを張っている。この製品にはよい所がたくさんあるので、そこを持って自身を持ってはっきり見やすいように訴求してほしい。また、このパッケージデザインとはomronのロゴを強調しているが、商品には強調されておらず、商品とパッケージのコンセプトがちぐはくな印象もある。
マニュアルは丁寧に、使い方が書いてある。ただ、全体としてレイアウトが整理されておらず、どこから、どのように見たらよいのか分かりくい。例えば「予測検温のしくみ」の説明は右側に移動して、表現ももっとサブ的な扱いにして、「使い方」を左側にして、はっきりと見せた方が実用的だ。
電子体温計のカバーは便利だ。こういったものに気を配って製品に同梱していることに好感がもてる。

全体的な印象としては、オムロンの電子体温計は商品は優れているが、課題としては、商品に関連するWeb,パッケージ、マニュアルと商品そのもの、これらの表現がばらばらで、個別にみても改良する点がある。

2009年2月17日火曜日

プレ研究室会

先週の金曜日は3年生のプレ研究室会。

話題は、今後の予定と就活のことになる。今後の予定では2月末の山崎研恒例の集中勉強会、3月末の春合宿がビックイベントになる。

集中勉強会では、新幹線をデザインした福田先生とインフォメーショングラフィックの上平先生が手伝いに来てくれるのが楽しみだ。(最終日には、昨年も来てれくた近藤さんも来てくれるそうだ。)

春合宿は今年は夏合宿と同じ御宿で海のそば。今年は院生や4年生も参加するので、全体で30人以上の大勢の合宿になりそうだ。

就活に関しては、この日は4月から楽天に就職が決まっている藤原君の就職ストーリーとポートフォリオの説明。昨年に実際に経験した話なので、なまなましいが興味深い。僕は、藤原君のプレゼンとポートフォリオは10回ぐらい聞いたような気もするが、とても分かりやすくて、適度に感情がはいっていてとてもうまいと思っている。今年の4年生より、3年生の方が早くから就活を始めている人が多いので、なんとかなるだろう。今年を振り返ってみても、早くから就活を始めていた人は全員、就職できた。

2009年2月16日月曜日

東福寺方丈庭園(4)思いを人生に広げる

東福寺方丈庭園の最後は「思いを人生に広げる楽しみ」。これは、ちょっと難しい。

4)思いを人生に広げる楽しみ
・この庭のコンセプトは釈迦成道を表現し、「八相の庭」と言われる。八相とは人生のそのものであり、それをこの庭で体験して楽しむ。
(一)「入胎」胎内にやどること
(二)「誕生」生まれること。
(三)「処宮」社会生活をすること。
(四)「出家」社会の中で満足できない問題を、解くことに努力すること。
(五)「降魔」いのちを殺す者と闘って勝利すること。
(六)「成正寛」覚りを開くこと。
(七)「転法輪」覚りを伝えること。
(八)「入涅槃」涅槃に入ること。

八相は、レイアウト図のように方丈南庭、方丈西庭、方丈東庭の各場所に下記のように配置されている。方丈南庭は裏庭ということで、上記に含まれていない。
1)蓬莱=方丈南庭
2)方丈=方丈南庭
3)瀛洲=方丈南庭
4)壷梁=方丈南庭
5)八海=方丈南庭
6)五山=方丈南庭
7)市松井田=方丈西庭
8)北斗七星=方丈東庭


方丈南庭の東側には、「蓬莢」・「瀛洲(えいじゅう)」、「壺梁(こうりょう)」と「方丈」の四島に見立てた荒々しい巨石がそびえたつ。
方丈南庭の手前には、砂紋によって表現されている荒々しい海の「八海」が広がる。
門の前には「方丈」の石が配置されている。


方丈南庭の西には、苔で表現された有機的な「五山」がある。
方丈西庭には「市松井田」に見立てたつつじが配置されている。

方丈東庭には「北斗七星」に見立てた石が配置されている。

釈迦成道を表現し、「八相の庭」と言われても、僕にはまだ、その意味と庭との関連を理解することができない。ただ、人生はいろいろなことがあり、それを様々な庭の表現や空間から感ずることができるかもしれない。これを理解する楽しみは、再度、ここにくる楽しみにしたい。

それから、これから重森三玲の庭園で行ってみたいのは、「松尾大社」、「大徳寺瑞峯院」それから、東福寺にもいくつか重森三玲の庭園がある。まだまだ、京都の楽しみはつきなそうだ。

2009年2月15日日曜日

電子政府のユーザービリティ(2)

電子政府の利用率を向上させるために「電子政府ガイドライン作成検討会」が開始されて、「ユーザビリティ分化会」も今年になって活発に開催されている。

電子政府とは、政府が利用者の利便性を向上させるために、インターネットなどのIT技術を活用して、パソコンなどから申請や手続きができるものだ。代表的な例が、税金申告を自宅のパソコンから申請できる「e-Tax」というものがある。



12月の分科会では、まずは現状把握ということで、下記の資料が配られて議論された。詳しくは議事録が公開されているのでそれを見てほしい。

資料1:韓国の電子政府のユーザビリティについて(近藤構成員提出資料)
資料2:米国連邦政府におけるユーザビリティに関係での取り組みについて(NTTデータ経営研究所提出資料)
資料3:法務省オンライン申請システム(登記)の概要(法務省提出資料)
資料4:e-Taxの概要とユーザビリティ向上に向けた取組(国税庁提出資料)
資料5:電子政府におけるユーザビリティ向上の目的、必要性・効果、方針
資料6:ユーザビリティガイドラインのイメージについて

1月の分科会では、現状の電子政府のユーザビリティ調査の報告による現状の把握とユーザービリティのガイドラインの方向性の検討。

先週の2月の分科会では、ユーザービリティのガイドラインの骨格のようなものが提示され、その骨格に関しての議論が進められた。この分科会の活動は3月で終了するのだが、3月末までにまとめるのは、かなり大変だ。

せっかくなので、今年は確定申告をe-Taxで申請しようと思っています。
このe-Taxの最大の関門は、下記の3つだ。

1)公的認証サービス対応のICカードリーダーの購入。
いったいどのICカードリーダーを買ったらよいか分からない。WebサイトにICカードリーダーの説明が書いてあるが、これを見てもよく分からない。僕は先日、ユーディットの関根さんに教えてもらってアマゾンで購入した。

2)住基カードを取得して、電子証明書を取得する。
これは市役所に行って手続きをする必要があるらしい。来週は時間がとれるので、市役所に行ってみる予定。でも何課にいったらよいのか?

3)システムへの入力
これは、僕の場合はいけると思うのだが、まだ分からない。

2009年2月14日土曜日

ビジョン提案型手法のワーキンググループ

先週の土曜日はアーゴデザイン部会のビジョン提案型手法のワーキンググループの集中検討会。

終日、新横浜のフォロンクリエイツで「アーゴデザイン部会の合宿のワークショップ」に向けての理論の整備とワークショップの運営方法を検討。

郷先生、柳田先生、上田さん、早川さん、髙橋さんと僕の5人のワーキンググループメンバーが全員が出席して、ホワイトボードとプロジェクターの両方を使って議論をすると、とてもクリエイティブに議論が進むのがすごい。郷先生は、こんな感じで議論が進むといいんだよねと、言っていた。

今回は1泊2日で3つのワークショップを企画していて、段階的に「ビジョン提案型デザイン手法」の上流を実際にワークショップで学ぶことを目的としている。このワークショップのための手法のまとめ、テーマの選定、会場で使用するテンプレート、説明のための資料などを準備する必要がある。

 ワークショップ-1 気づきを見つけ出す(これがとても重要)
・観察・インタビューから気づきを得ることを実際にやってみる。
・ワークショップの中で、観察とインタビューのテンプレートを活用して気づきを見つけ出す。

 ワークショップ-2 気づきから本質的要求をまとめる
・ワークショップ-1で見つけ出した気づきから本質的要求をまとめてみる。
・3段階のテンプレートとペルソナテンプレートを活用して、ペルソナと本質的要求をまとめる。

 ワークショップ-3  本質的要求から具現化とまとめ
・ワークショップ-2で得られたペルソナと本質的要求から、具現化をする。
・本質的要求と企業ドメインから構造化シナリオ手法を活用して、具体的な提案をまとめる。

お昼は、事務所の反対側にある中国ラーメン揚州商人 新横浜店で冬季限定煮込みラーメンをいただく。ここのラーメンはどれもおいしいが、やはりサンダーラーメンが痺れる。

このワーキンググループの活動はこちら

2009年2月13日金曜日

作品とプロセスを展示

学外展のDMのデザインがやっと、決定しました。

有志の学生が、相当悩んで、やっと最終決定しました。
学生達が作った最終デザインを原田先生が完璧にして入稿しました。
今回、この学外展で強調しているのは、最終の作品や研究のアウトプットだけでなく、それに至るプロセスに特徴があるので、それも見てもらおうということです。これから、学外展の展示レイアウト、会場で配布する冊子など、まだまだやることは山積みです。

学外展のWebサイトもオープンしました。
学外展のBlogも更新中。

2009年2月12日木曜日

新大久保でジャズライブを開催

ひさしぶりに東京で無料でライブをやりますので、
ビッグバンド ジャズに興味がある人はぜひご参加ください。


Big Band Jazz のJoint Concertのお知らせ

日時:2009年3月7日(土)

開演:午後6時00分(開場午後5時30分)
出演:
Swing Bacchus (うちのバンドです)
    New Flying Cats

場所:管楽器専門店ダク地下 SpaceDo
    新大久保駅より徒歩3分 TEL:03-3361-2211
      
内容:ジャズスタンダードを中心にビックバンドによる演奏
    例えば、カウントベイシー、グレンミラー、スタンダード、ラテン、ボーカルものなど多彩です。

入場料:無料(定員約140名)
    来ていただける方は、バンド員までご一報ください。
詳細:
http://swingbacchus.net/2009/02/09jointconcertfly.html

ぼくが所属しているSwing Bacchusというビッグバンドは、デザイン系の人も多い。もともとGKデザイン事務所とヤマハの人を母体にして、このバンドが発足したことも背景にある。

このバンドでデザイン系の大学の先生になったのが5人(うち3人は今も所属)、独立してフリーランスになった人が3人など。この10年で、バンドメンバーで企業でデザインをやっていた人達が、すべてその企業を辞めて転職していったのも時代の流れか。。。

卒業研究発表会と打上げ

先週の木曜日と金曜日は卒業研究発表会へ参加。

この二日間で、4年生の卒業研究発表会の半分(100名近く)を聴講した。本当に様々な研究や作品があるが、真面目に取り組んでいる学生の発表には、とても好感がもてる。

夕方は大学院生と打合せをしていると、両側の「佐藤研」と「橋本研」では打上げを開始して、隣の部屋ではうちの研究室の一部で打上げを開始。隣合わせの三つの研究室がすべて打上げ状態へ。

大学院生たちと打合せが終わったら、まずはうちの研究室の打上げに合流。ただ、うちの研究室の奥では、外部展のメンバーが外部展のDMのデザインを詰めている。すでにDMのデザインの締め切りを過ぎているが、なかなかデザインがまとまらない。

今回は、せっかくなのでまずは「橋本研」に挨拶に行く。その後は、橋本先生も一緒に「佐藤研」へ行って、けっこうここでながいをしてしまった。



この卒業研究の内容は下記の二つの展覧会で、世の中に公開します。

2009年2月10日火曜日

インタラクションデザインの未来

第3回情報デザインフォーラム インタラクションデザインの未来」が開催されます。

今回は、ソニー、産業総研、アップルなどでユーザーインタフェースデザインの研究や実践をされている増井俊之氏に話題を提供していただき、情報デザインフォーラムのメンバーや参加者とディスカッションをする予定です。また、あわせて参加者からのパネル発表も募集しています。
興味のある人は、お早めに申し込んでください。

■タイトル:第3回情報デザインフォーラム- インタラクションデザインの未来


■主催:情報デザインフォーラム、千葉工業大学ユーザーエクスペリエンスデザイン研究室
■場所:千葉工業大学津田沼キャンパス(JR津田沼駅より徒歩3分)7号館1階
■日時:3月27日(金)16:30-20:00
■定員:60名(先着順)参加費:2000円(学生は無料)

■内容:
・16:30-18:00 基調講演、増井俊之氏(元アップルコンピューター)
   「インタラクションデザインの未来(仮)」 
・18:00-18:30 パネルディスカッション
   増井氏と情報デザインフォーラムのメンバーによるパネルディスカッション
・18:40-20:00 オープンディスカッション
   パネル発表と参加者によるディスカッション

■増井俊之氏のプロフィール
1959年生まれ。ユーザインタフェース研究。POBox、QuickML、本棚.orgなどのシステムを開発。ソニーコンピュータサイエンス研究所、産業技術総合研究所、Apple Inc.などに勤務。著書に『インターフェイスの街角』などがある。
増井さんのWebサイトはこちら。
増井さんのBlogはこちら。

■参加申込:フォーラム事務局にメールでお申し込みください。
・件名:「第3回情報デザインフォーラム」
・内容:所属・氏名・連絡先メールアドレス
・送り先:情報デザインフォーラム事務局 infodesign@knowledgex.co.jp

■パネル発表申込:
インタラクションデザインや情報デザインに関連する学生、デザイナー、研究者、企業などのパネル発表を募集します。
発表希望者は、フォーラム事務局にメールでお申し込みください。
・件名:「第3回情報デザインフォーラム・パネル発表」
・内容:所属・氏名・連絡先メールアドレス・発表タイトル・発表形式(パネル、模型、PC)
・送り先:情報デザインフォーラム事務局 infodesign@knowledgex.co.jp


2009年2月9日月曜日

東福寺方丈庭園(3)借景を楽しむ

東福寺方丈庭園の三つめの楽しみは、借景を楽しむこと。

借景とは庭園の外の木、山や建物などの背景を庭園と組み合わせることによって、ダイナミックな空間を得る方法。例えば、円通寺の庭園と背景の比叡山の組み合わせなどは代表的な借景と言われている。

3)借景との組み合わせの楽しみ
・庭だけでなく、その後ろに見えてくる景色との組み合わせによる世界を楽しむ。
・方丈南庭では、背景に東福寺の本堂や塔が見える。
・方丈西庭では、背景に雄大な渓谷の緑が見える。
・方丈南庭では、背景に手前の渓谷の緑が見える。
・方丈東庭では、背景に垣根が見える。


・方丈南庭では、背景に手前の渓谷の緑が見える。

下記の写真はカタログの写真だが、紅葉時期には、色とりどりの背景と、手前の緑と石の庭との組み合わせが美しい。ぜひ、今年は紅葉時期に行きたい。

・方丈南庭では、背景に東福寺の本堂や塔が見える。

方丈庭園は東福寺の中でも山の上の方に位置しているので、南庭の枯山水の向こうには、東福寺の建物が見渡せる。方丈の建物の廊下、木の手すり、枯山水、白い塀、東福寺の建物、空と広がる、ダイナミックな景色が特徴的だ。


・方丈東庭では、背景に垣根が見える。

方丈東庭は建物に囲まれた小さな小宇宙。丸い石を北斗七星にみたて、その背景の垣根は天の川にみたて、建物とは一線を引いている。この2段階になっている垣根が重要だ。
・方丈西庭では、背景に雄大な渓谷の緑が見える

塀の向こうにある雄大な渓谷の緑は、北に向かって廊下を歩いていくとだんだん、視界が広がってくる。この渓谷が紅葉の時には、さらに素晴らしいことだろう。


南庭は枯山水と借景の建物という、人工的な美しさの組み合わせで、北庭は苔と石と借景は樹林という、自然の美しさの組み合わせで、対称的に作られている。また、東庭は建物と垣根というに囲まれた、閉ざさた借景で、西庭は塀のむこうに広がる雄大な渓谷がある、広がる借景で、これも対称的に作られている。

重森三玲という人は、どこまで構想してこの庭を作ったのか分からないが、とても緻密に計算されている。

2009年2月8日日曜日

オムロン電子体温計(1)

2週間ほど前に、風邪をひいて、まっさきに、前から欲しかったオムロンの電子体温計を買った。


実は、5年前に、JIDA Design Museum Selectionで、僕がこの体温計を推薦して解説文を書かせてもらった。当時は、体温計を買ったわけではなく、お店で触ってみて、下記のような解説を書いてみた。僕にとっては、このような日常品に「変った商品」をデザ インするのでなく、「普通に使える商品」にユーザー視点で、あたらしいかたちを与えることを、もっとデザイナーがやるべきことのように思えた。

商品名 オムロン電子体温計 けんおんくん MC-670
製造会社・出展協力・寄贈 オムロン ヘルスケア株式会社
デザイナー
Design Studio S 代表 柴田 文江
電子体温計のデザインは完成されていると思っていたら、斬新なデザインが出現した。子供やお年寄りのことも考慮し、もちやすい大きさ、そして見やすい大型 液晶の採用、感温部を大きく平らにすることで脇にしっかり固定できるなど、この新しいデザインは明確な意味をもっている。全体のフォルムは子供にも親しみ やすい印象であるばかりではなく、美しく完成度の高い形状が品格をも醸し出している。既に完成していると思われる日常品のデザインに新しい風を吹き込ん だ。これまでの製品に新しい使い方を提案するというようなデザインの方法もあるが、この製品のようにこれまでの使い方であっても、もう一度ユーザーを見つ め直し新しいデザインを提案するというデザイナーのさらなる活躍の可能性が見えてきた。
(解説/山崎 和彦)
2004年11月10日発売 価格 \2,625


この体温計を実際に使ってみて、いくつか気がつく点が見えてきた。

■ よい点
・画面が大きくて温度が見やすい
・手に持つ部分が大きくて持ちやすい
・形が美しい
・計測するのが30秒で早い

■ 気になっている点
・夜に温度を測ったことがあったが、暗い中では温度が見えない。そのために、布団から出て照明をつけるのは風邪をひいている時にはつらい。液晶にバックライトがあればと、痛切しました。
・温度計測を開始するスイッチが、分かりにくい。押しにくい。
・アイコン(m)と(左下のパイの形をしたアイコン)が意味がわからない。(左 下のパイの形をしたアイコン)は予測値と実測値をいいたいのだが、このアイコン(m)は前回の体温をあらわしていてメモリーの略のようだが、かえってわかりにくい。思い切ってなくすか、分かりやすい表示が欲しい。
・画面が横向きの方が見やすい場合がある。LCDディスプレイがちょうど四角なので、モーションセンサーをいれて、たてとよこに表示がきりかわると見やすくなるのでは。

・omronのロゴの文字の色が背景色と近く、また、画面の周辺なので、見にくい。もっと自信をもって、omronのロゴを見せて欲しい。ロゴは使う人に、安心感を与える重要なものだ。


ここまでの感想としては、このオムロンの電子体温計は画面と握る部分を大きくして使いやすくしたことと、この造形を親しみやすく美しくまとめたことが素晴らしい。ただし、表示部、スイッチおよびロゴについては改良すべき点があると思う。


柴田文江さんの作品はこちら。



2009年2月7日土曜日

人間中心設計特論(最終発表会)

先日は大学院「人間中心設計特論」の最終発表会を開催。

この授業は千葉工大では、はじめてやってみたので、どのようなアウトプットが出るのか楽しみにしていた。NTTドコモの野秋さんと千葉大学の中本さんがアドバイザーとして参加してくれた。

今回の発表の中で、とてもよいと思ったのが、笛木君の「新しいプロモーション方法の提案」。現在のプロモーションの課題を明確にした上で、自分の実体験(アルバイト)に基づく、ファミレスと協同でのプロモーション提案は、とてもわかりやすくかった。

学生達の発表を聞いていて、興味深いアプローチをしてくれている人も多いのだが、発表方法がよくなくて損をしている学生が多いなと思いました。

終わった後に、野秋さんと話をしたのですが、「課題のまとめ→仮説の提案→仮説の検証」というプロセスが明確に説明をされないと、聞いている人が納得するのは難しい。特に学会や企業での発表では、そのプロセスを要求されることが多いと思います。今回の発表で、そのプロセスをうまく使って発表できている人は、分かりやすい。

野秋さんのblogを参照。
・これまでの授業の内容はこちら。

2009年2月5日木曜日

私の選んだ一品

1月末に「私の選んだ一品  牛ノ巻」という本が阪急コミュニケーションズより出版されました。

この本は、その年のグッドデザイン賞審査委員がグッドデザイン賞の受賞作品から選んでコメントを書くと言う趣旨です。今年の一品のリストを見ると、そうそうたる人たちが書いていることが分かります。

僕もはじめて、この本の執筆に参加しました。僕はグッドデザインプレゼンテーションの会場で私の一品として「RICOHのデジタルカメラR8」を選んだのですが、後日「ThinkPad」に変更になりました。

RICOH R8は最近使っていて、とても気に入っているデジカメです。ThinkPadは最新の商品ではなく、2008年度 ロングライフデザイン賞 受賞した作品です。写真は愛称Butterflyという、キーボードが移動する機種が掲載されています。正直言って、ThinkPadのことは、とても書きにくいのですが、一応書いて見ました。

2009年2月4日水曜日

ビジョン提案型デザイン手法の実践ワークショップ

ビジョン提案型デザイン手法の実践ワークショップの参加募集を開始しています。

このワークショップは昨年度に人気のあったワークショップをさらに発展させよりユーザーの本質的要求に踏み込んだワークショップです。また、今年はユニバーサルデザインを基本にイノベーションを展開している中川 聰氏の講演もあります。中川さんは昨年より東京大学大学院特任教授も兼任しています。昨年は定員一杯になってしまったので、興味のある方はお早めにお申し込みください。

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日本人間工学会アーゴデザイン部会では、これまでにユニバーサルデザインの方法論やユビキタス時代におけるユニバーサルデザイン方法論の調査研究に取り組 んできました。学会の大会などでも紹介をしてきましたが、合宿研究会では、2007年には「ペルソナ法」に関するワークショップを開催、2008年には 「構造化シナリオ手法」のワークショップを開催しましたが、本年度はよりユーザーの本質的要求に踏み込んだ「ビジョン提案型デザイン手法」のワークショッ プを企画しています。

この手法は、これから時代における便利で使いやすい商品やサービスの創出に役立つ手法と確信しております。この機会に、下記要領で開催されるワークショッ プに是非ご参加いただき「ビジョン提案型デザイン手法」を体験いただければと思います。期末のお忙しい時期とは思いますが、ふるってご参加くださいますよ うお願い申しあげます。

■テーマ:これからのユニバーサルデザイン  ビジョン提案型デザイン手法の実践ワークショップ-

■合宿研究会参加者の目標:
1.ユーザーの本質的な要求を見つけ出し、提案を具現化するための手法を理解する
2.講演の聴講と参加者同士の交流で知見を広める
3.ビジョン提案型デザイン方法論SIGを開始するためのキックオフとする

■開催日時: 2009年3月13日(金)13時00分~14日(土)11時20分(1泊2日)
■場所:湘南国際村センター (JR逗子よりバス)
■定員:40名(先着順とし、定員になり次第締め切ります。)

■プログラム:
 3月13日(金)
13:00-13:10合宿とワークショップの概要
1310-14:40 特別講演「人間中心のデザインからのビジョン(仮称)」
 中川 聰氏、東京大学大学院特任教授、トライポッド代表
14:50-15:40 ワークショップの進め方説明
 ・ビジョン提案型デザイン方法論WGの活動について
 ・ビジョン提案型デザイン方法論SIGの活動開始について
 ・ユーザーの本質的な要求を見つけ出し、提案を具現化するための手法とは
 ・今回のワークショップでの進め方
15:40-18:00 ワークショップ-1 気づきから本質を見つけ出し、本質的要求をまとめる
19:00-21:00 ワークショップ-2 本質的要求から提案をまとめる

3月14日(土)
8:30-10:00  ワークショップ-3 具現化とまとめ
10:00-11:20 全体のまとめ・発表・今後の活動について

■ワークショップ講師:
山崎和彦(千葉工業大学)、郷 健太郎(山梨大学)、柳田宏治(倉敷芸術科学大学)、上田義弘(富士通㈱)、早川誠二((株)リコー)、髙橋克実(ホロンクリエイト㈱)

■参加費:
会員 15,000円、一般 18,000円、学生 13,000円
※参加費には、宿泊代、ならびに13日夕食、14日朝食・昼食の代金が 含まれております。

□1日だけ参加 (13日(金)もしくは14日(土)のみ参加)
  部会員¥5,000-、非部会員¥8,000-、学生¥3,000-
※2日間参加の方を最優先致します。お申込後でも2日間参加者が定員に達した場合はお断りすることになりますのでご了承ください。

■詳細及び申し込み:下記のWebサイトより申し込んでください。



2009年2月3日火曜日

情報デザイン論および演習2(最終発表)

先週の木曜日は3年生の「情報デザイン論および演習2」の最終発表会。

京セラの渡辺さんと長谷川さんを筆頭に数人の皆さん、SII社の久米さん。はこだて未来大学の八木先生、千葉大学の中本さんと大勢の方が参加してくれた、貴重がコメントをいただいた。

学生たちは、けっこうボリュームのある下記の発表をしてくれた。

パワーポイントでの発表内容(3分程度)
・テーマ
・ユーザーからの気づき(フォトダイアリー、フォトエッセイ)
・対象ユーザー
・コンセプトと代表シナリオ
・情報プロダクトの画像
・情報インタフェースのコンセプト
・代表的なシナリオに沿ったフロー図
・ソフトウエアの構成図
・代表的な画面イメージ

アクティングアウトでの発表(1分程度)
下記を活用してもっとも重要なシナリオに沿って、アクティングアウトする。どのような魅力があるの、どのように使うのかが分かるようにする。一人では難しいので必ずユーザー演じるの別の人にやってもらって、発表者はユーザー気持ちなどの解説とPCの操作をする。
・情報プロダクトのモックアップ
・情報インタフェースのアニメーション(Flash)

学生発表の中より、SII社で10点選定と京セラ社で10点選定をしてくれる。まだ、選定結果をもらっていないが、どれが選定されるか楽しみだ。選定された学生は、それぞれの企業での発表にむけて、作品をブラッシュアップして完成度を高める。

この授業の後は、京セラ社の会社説明会。本学科で京セラ社が会社説明をしてくれるのは、初めてだと思うが、学生達も勉強になった思う。

そして、最後にうちの研究室の3年生で打上げ。今回は、はじめて3年生の打上げ。僕がすぐに人の名前を忘れてしまうので、自己紹介もすこし念入りにやったくれた。3年生以外では僕と院生が参加。4年生は、隣の部屋で卒業研究が忙しい。

今回の3年生の打上げで、びっくりしたのが、この3年生は飲める学生が多いことだ。これまでの研究室の学生を見ていると、最近の学生はあまり飲まなくなったなあと思っていたが、それが間違いであることが分った。

考えてみると、昨年に「金の卵」のプロジェクト、「情報デザインフォーラムのワークショップ」、「TOYOTAのUDプロジェクト」、「情報デザイン1」、「WILLCOM コアデザインフォーラム」のプロジェクトなど、いろいろなプロジェクトで一緒になった3年生がうちの研究室に来てくれたので、けっこう知っている学生が多い。

途中で、スキー帽をかぶっている石田君が、ぷちぷちを回して、それを絞って音がでない人はワインを飲むという、危ないゲームを開始。途中でワインがなくなったので、よかったが、こんな飲み方はおいしくないだろう。

それにしても、3年生はみんな仲よくて、これから楽しみだ。




・これまでの「情報デザイン論および演習2」の授業内容についてはこちら

2009年2月2日月曜日

東福寺方丈庭園(2)回遊の楽しみ

東福寺方丈庭園の二つ目の楽しみである「回遊の楽しみ」を見てみたい。
東西南北に四つ庭があるのは、東福寺方丈庭園だけだそうだ。
この四つの庭を楽しむことと、庭から庭への繋がりの変化が楽しさを広げる。

2)回遊の楽しみ
・方丈南庭は荒々しい巨石、砂紋による海、緑の神仙境というダイナミックな庭。
・方丈西庭はやわらかな緑から、四角い緑の大柄な井田市松。
・方丈南庭は緑と石の小さな市松。
・方丈東庭は北斗七星をかんじさせる石の小空間。

まずは、下記の地図を見てください。南北は逆になっている。地図の上側で八海と書いていあるのが「方丈南庭」。そして、地図の右の下の方が井田市松と書いてあるので「方丈西庭」。地図の下の方に、小市松と書いてあるのが「方丈南庭」。そして、地図の左に北斗七星と書いてあるのが「方丈東庭」。

廊下を渡ると、まずは、広い「方丈南庭」の荒々しい巨石に出会う。そして奥に明るい緑の苔が見えてくる。右側は砂が広がる。ちょうど、ごつごうと険しい石の向こうに暖かで、柔らかな緑の苔が極楽のようだ。この「方丈南庭」は大きな枯山水庭園で、人工の景色が広がる。また、左側に恩賜門という明治期唐門が張り出しているのが、この枯山水庭園にアクセントのような役割をしている。

そして、奥まで行くと、左側は柔らかい苔になり、下記の写真の西唐門にたどりつく。この西唐門がさきほどの「方丈南庭」と「方丈西庭」とのくぎりになっているが、柔らかい苔は方丈南庭」から「方丈西庭」へ繋がっていく。そして、「方丈西庭」では、有機的で柔らかい苔から、さつきの刈り込みの幾何的な市松模様の庭へ変化していく。
ここで面白いのが、この西唐門によって、視界が黒く切り取られ、黒と緑のコントラストを見ることができる。この門へは降りれないので、下記のようにカタログの写真を掲載するが、黒で切り取られた緑、そしてさつきの赤がとても美しい。また、そのさつきの緑の手前においてある小さな二つ石が遠近感を感じさせる。また、遠くの上空には渓谷の緑も垣間見れて、飽きることのない視界となっている。

「方丈西庭」から「方丈北庭」の間は、とてもダイナミックな視界が広がる。「方丈南庭」は枯山水の人工的な景色であったが、ここでは渓谷の緑が一望できる自然の景色が楽しめる。そのために「通天台」という景色を見るための舞台も設置されている。たぶん紅葉の時期はとても素晴らしいだろうと思う。

「通天台」を過ぎると、ウマスギゴケの緑と敷石の市松が美しい「方丈北庭」にたどり着く。僕がもっとも好きな庭だ。彫刻家イサムノグチはこの庭を「モンドリアン風の新しい角度の庭」と評したそうだ。この四角い敷石は「方丈南庭」にある恩賜門に使われていた石を配置したそうだ。
「永遠のモダン」を目標とした重森三玲の思いを感ずる。

最後に茶所を超えて、「方丈東庭」にたどりつく。ここには、円柱の石と砂の文様、そしてその周りの緑と垣根と繋がる。この円柱は東司(旧便所)の柱石を余った石を利用したそうだ。


これほど、一周を回遊することが楽しい庭は見たことがない。その秘訣は、それぞれの庭の個性と繋がりのおもしろさであると思う。

例えば、「荒い石」→「有機的な苔の緑」→「幾何的なつつじの緑」と来て、最後には「幾何的な苔の緑と石」を組み合わせていく繋がり。まるで映画のように、次のシーンのヒントが前のシーンに隠されている繋がり感が、おもしろさや興味を湧かせるのではないかと思います。

例えば、「方丈南庭」は人工的な枯山水の美しさ。「方丈西庭」から「方丈北庭」の間には、ダイナミックな渓谷の自然の美しさが対比して置かれているのも素晴らしい。

2009年2月1日日曜日

短い2月

2月は一年で一番、短い月。とても不公平だ。
3年生は、ポートフォリオのまとめや就職活動。
4年生は、卒業研究の発表会と学内展と、いよいよ学生の締めくくりだ。
院生には、修論の中間発表、論文発表の準備と就職活動、こちらも1年の締めくくりだ。
僕も、成績、発表、原稿などいろいろな締め切りがこの時期にある。



今月のイラストのテーマは「Watercolor of Brasil」という曲。Watercolorとは絵具のこと、まさにそのままイラストになっている。このイラストはR-Plantのカレンダーから掲載させてもらっています。