キーワードとデザインコンセプト

7月の研究室の勉強会は「デザインコンセプト」。4月から、「グラフィックデザインの基礎」、5月から「ユーザ調査」とやってきたが、いよいよとても重要なところに来た。

9日は、インテリアデザイナーの夏目さんに来ていただき、「デザインコンセプトと作品解説」をしてもらった。今回は、最近カッシーナを退職された奥様と、富士通デザインの多田さんも特別参加。夏目さんには、前の会社の時にオフィスや展示施設のプロジェクトでとてもお世話になりました。

夏目さんは、オーナーとのヒアリングを通して、オーナーにとってとても大事なこと(本質的価値)を見出して、オーナーの言うことをそのまま形にするのではなく、本当に大事なこと考慮して、ジャンプする。例えば、中二階がほしいというオーナーの要望があり、(普通の解決策として)階段を作ってしまうのだが、(ジャンプした解決策として)店の中央にスロープを提案する。なぜならば、階段では普通だし、中二階がほしいというオーナーの理由が、違った角度から商品を見せたいという要望なので、スロープであれば、ゆっくし違った角度で見ることができるからだ。また、ベビーカーを持っている人やお年寄りにもやさしいというメリットもある。


一つ一つの作品には、キーワードと背景となる情報を整理してプレゼンしてくれた。
忘れる前にメモを書いておきます。店舗の名前をクリックすると写真を見ることができます。
Time&Style Home 家具のショップ
・キーワードは「スロープ」
・オーナーが中二階をつくりたい→違った高さで家具をみてもらいたい
・階段にかわりに、みわたせるスロープを作った
room 美容院
・キーワードは「ルーム」
・待っている間が落ち着かない→テントのような空間でまつ
・家族にきてもらいたい→明るく、健康的でかわいらしい感じ
Nagamoto 理容室
・キーワードは「縦格子、横格子」
・年配に引き続いて、若い人も来てほしい→しゃれた和食系の居酒屋の雰囲気
・表情の変化が顔づくり
Jean Paul GAULTIER ファッション
・キーワードは「白い漆喰の壁」
・ブランドイメージ(白い、曲面の壁)を保ち新しいイメージ
旬鮮 重味 和食店
・キーワードは「ごはんのような白い玉石」
・ファミリーに地元でゆっくり食事→ごはんのような
・和のイメージ→白い玉石
Bar Nakagawa Bar
・キーワードは「雪のかまくら」
・オーナーは北欧のような住宅→なぜか雪のかまくらをおもいつく
OK Wave Inc. オフィス
・キーワードは「Do It Yourself」
・お金をかけずにペットボトルでつくる。

講演の後の質問では、キーワードについての話も。本質をとらえた分りやすいキーワード、コミュニケーションの速度と理解を早めて、プロジェクトを成功にみちびく。夏目さんの仕事を見ていると、デザインコンセプトにおいて下記の三つの大事なことを学ぶことができた。
1)オーナーとのヒアリングを通して、重要なようなことをみつけだす。(本質的な価値と抽出)
2)重要なことを解決する、ジャンプしたアイデアを検討する。(提案型発想法)
3)アイデアを分りやすく、伝えるためのキーワードをつくる。(デザインコンセプトの本質)

勉強会の後は、いつものように研究室で懇親会。夏目さんと奥様と、話をしていると、研究室に置いてあるモノに目が行ってしまう。僕も、どれも愛着のあるモノばかりなので、話はじめると楽しい。今回は、おとなの4人は途中で抜けて、居酒屋にこもる。

ナツメトモミチデザイン事務所 (作品が綺麗に整理されているのが、えらい)
夏目さんの情報はこちらにも
 

7月の勉強会の予定

71日(水)17:00-19:00 デザインコンセプトの基礎(山崎)

79日(木)16:00-20:00  インテリアにおけるデザインコンセプト(夏目さん、ナツメトモミチデザイン事務所)

714日(火)18:00-20:00  インタフェースにおけるデザインコンセプト(伊藤さん、ユーアイズデザイン    

これまでの勉強会はこちら

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