電子政府のユーザビリティガイドライン

29日は、札幌でHCD-Netシンポジウムを開催。僕は「電子政府のユーザビリティガイドライン(案)」について解説。

まずは黒須先生が、電子政府ガイドライン作成委員会とユーザビリティ分化会の活動などこれまでのいきさつと現状、そしてHCD-Netとしての専門家認定制度の取り組みを紹介。次に、ぼくは、4月にまとまった電子政府のためのユーザビリティガイドライン(案)を紹介。

このガイドライン(案)ここに掲載されていますので、まずは、ダウンロードしてみることをお勧めします。まだ最終決定ではなく、現在は(案)の段階で、パブリックコメントを受け付けています。

ガイドラインは基本的にやるべきことをまとめた「ユーザビリティガイドライン」と、どのようにしたやるのか手法、事例、テンプレートなどをまとめた「ユーザビリティガイドライン付属文書」の二つの構成になっています。

このガイドラインは、具体的な記述やサンプルも多く、とても役に立つ内容です。それにしても、政府でユーザビリティに関して、このように具体的に、まとめたのは画期的なことだと思います。

このガイドラインの特徴は、いわゆるインタフェースや画面デザインの仕様を定めた「画面デザインガイドライン」のようなものではなく、どのように開発やデザイン進めたらよいか記述してある「プロセスガイドライン」です。

下記のようにユーザビリティ向上の4つの局面を設定して、ガイドラインでは、①、②、③を主な対象としています。④については、今後のガイドラインの追加や改定などで加えることになるでしょう。
① ユーザビリティ向上の基本方針と目標の設定
② 利用者特性と業務の把握・検討
③ユーザビリティ向上を実現するための技術検討
④ユーザインタフェースの検討

プロセスは「企画」、「実施(設計・開発)」、「運用(メンテナンス)」、「評価」の4段階になっています。その中で、企画段階での活動を重要と考えて、この段階のやり方について詳しく記載されています。
企画段階では、「実施体制の構築」から開始するが、ガイドラインでは、電子政府の開発活動の中で、ユーザビリティの専門家を含めると定義している。そして、ガイドラインではユーザビリティ専門家を下記のように定義して、ガイドラインの付属文書にその選定方の例も示してある。

ユーザビリティ専門家:オンライン申請システム等のユーザビリティ向上の企画段階において、ユーザビリティ向上の基本方針の検討や、現状システムの課題分析、要件の検討・提案依頼書作成等で各府省の支援を行う専門家を指す。

企画段階では、アンケート、インタビュー、ユーザビリティテスト等を通じて、利用者の要求を明確化し、BPR、技術検討を行った上で、ユーザビリティ向上計画の作成・公表を行う


実施段階では、仕様書のユーザビリティ要件に則った開発が行われているか、各府省は、要件定義の確定、設計、結合、総合テスト等及び受入テストの各工程で、確認・管理する。

運用段階では、ヘルプデスクなどの利用者支援体制の構築や利用者教育等を行う。
  また、ユーザビリティ向上に資するデータの収集に努める。

評価段階では、定期的に実施状況、達成状況を評価し、必要に応じて
 ユーザビリティ向上計画の改定や新しいユーザビリティ向上計画の策定を行う。

牟田学さんのWebもとても参考になります。
・これまでの電子政府のユーザビリティの活動に関してはこちら。
HCD-Netシンポジウムはこちら。



僕は、前の日の金曜日の午後に教授会があったので、その後に、羽田空港に直行して、札幌駅についたは10時近くになっていました。その後、まずは田附さんが予約してくれた2次会会場へ直行。すでに、田附さんを筆頭に、浅野先生、長谷川さん、安藤先生、岡本先生、福田先生などみなさん、いい調子。

土曜日は朝8:00からHCD-Netライブラリーの打合せがあり、10:00からこのシンポジウムが開催。午後は、札幌市立大学の原田学長とひさしぶりにお会いすることができました。シンポジウム終了後はそのまま飛行場に向かってたら、飛行場でNECの福住さんと平松さんとお会いする。飛行機に乗るまで少し時間あったので、福住さんとビールと定食で一杯。


長谷川さんのBlogも参考に
浅野先生のBlogも参考に
樽本のBlogも参考に

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