東福寺方丈庭園の三つめの楽しみは、借景を楽しむこと。
借景とは庭園の外の木、山や建物などの背景を庭園と組み合わせることによって、ダイナミックな空間を得る方法。例えば、円通寺の庭園と背景の比叡山の組み合わせなどは代表的な借景と言われている。
3)借景との組み合わせの楽しみ
・庭だけでなく、その後ろに見えてくる景色との組み合わせによる世界を楽しむ。
・方丈南庭では、背景に東福寺の本堂や塔が見える。
・方丈西庭では、背景に雄大な渓谷の緑が見える。
・方丈西庭では、背景に雄大な渓谷の緑が見える。
・方丈南庭では、背景に手前の渓谷の緑が見える。
・方丈東庭では、背景に垣根が見える。
・方丈南庭では、背景に手前の渓谷の緑が見える。
下記の写真はカタログの写真だが、紅葉時期には、色とりどりの背景と、手前の緑と石の庭との組み合わせが美しい。ぜひ、今年は紅葉時期に行きたい。
・方丈南庭では、背景に東福寺の本堂や塔が見える。方丈庭園は東福寺の中でも山の上の方に位置しているので、南庭の枯山水の向こうには、東福寺の建物が見渡せる。方丈の建物の廊下、木の手すり、枯山水、白い塀、東福寺の建物、空と広がる、ダイナミックな景色が特徴的だ。
方丈東庭は建物に囲まれた小さな小宇宙。丸い石を北斗七星にみたて、その背景の垣根は天の川にみたて、建物とは一線を引いている。この2段階になっている垣根が重要だ。
・方丈西庭では、背景に雄大な渓谷の緑が見える
・方丈西庭では、背景に雄大な渓谷の緑が見える塀の向こうにある雄大な渓谷の緑は、北に向かって廊下を歩いていくとだんだん、視界が広がってくる。この渓谷が紅葉の時には、さらに素晴らしいことだろう。
南庭は枯山水と借景の建物という、人工的な美しさの組み合わせで、北庭は苔と石と借景は樹林という、自然の美しさの組み合わせで、対称的に作られている。また、東庭は建物と垣根というに囲まれた、閉ざさた借景で、西庭は塀のむこうに広がる雄大な渓谷がある、広がる借景で、これも対称的に作られている。
重森三玲という人は、どこまで構想してこの庭を作ったのか分からないが、とても緻密に計算されている。
・方丈庭園(1)目の前の楽しみはこちら
・方丈庭園(2)回遊の楽しみはこちら


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