先日、京都に行った時に、前から行きたかった重森三玲庭園美術館へ行った。
場所は京都大学の正門からあるいてすぐの場所だ。重森三玲の旧宅の庭園が公開されているが、事前に予約が必要だ。訪問者は数名で、1時間以上にわたって丁寧に庭や茶室の説明をしてくれる。だんだん、重森三玲氏の意図が理解できてきた。
重森三玲氏は、絵画やいけばなからスタートして、茶の湯、いけばな、庭園、建築などを総合化しようと試みた成果がこの場所だ。特に、僕が好きだったのは、部屋の中から見た切り取った庭園と、奥の茶室の方から見た奥行きのある庭園。
三玲が好んで使った言葉に「永遠のモダン」という言葉あったそうです。モダンというのは通常は現代的という意味で、ある時代の先端のようなことであるが、 それが永遠であるというのがよい。これは、時代をこえて飽きないモダンデザインのことで、Richard Sapperが目指しているデザインとも近いと思う。
そのためには、庭に「飽きない工夫」がしてあることと、庭という部分で考えずに庭の周辺をすべて考える「総合的な体験を考慮する」ということを実践したの だとつくづく思いました。「飽きない工夫」として、見る場所により異なるように庭、見る季節や時間によって異なるように見える庭、見る人によって異なるよ うに庭がこの重森三玲庭園に実現されています。例えば部屋の中から見た庭の風景、茶室の方から見る庭の風景はまったく異なって見えます。
そして、庭の中に完結させるのでなく、廊下、家の周りの石、茶室、ふすま、取ってなどなどに工夫をほどこすことで、庭と庭以外の関連が見えてくることで「総合的な体験を考慮する」ことが達成されているように思えます。
今度は、東福寺方丈庭園をぜひ見に行きたいと思います。

2008年11月19日水曜日
京都のおまけ:重森三玲庭園
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