2009年11月22日日曜日

安全知循環ネットワーク

先日は関西大学の堀先生と新大阪で、プロジェクトの打合せ。

セキュアライフ創出のための安全知循環ネットワークに関する研究」という、なにやら難しい名前のプロジェクトで、 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の一つです。

災害や事故などの状況で、安全に生きるためのネットワークに関連する研究です。研究内容は下記のような感じです。

・誰にでも分かりやすい災害情報のコミュニケーションのデザイン
・安全に避難するためのコミュニケーションデザイン
・安全に生き残るための情報のコミュニケーションデザイン
・これに、上記を支える僕たちの「デザイン原理」と「評価方法」に関する研究

この研究では、関西大学総合情報学部の堀雅洋先生加藤隆先生と千葉工業大学の僕が共同研究を推進している。現在、うちのゼミからは、M2の為我井君と松尾君も参画している。そろそろ成果を発表しなくてはいけないので、計画を練りました。忘れてしまうといけないのでメモを、、

・2009年12月にHCD研究発表会で発表
・2010年3月までにデザイン原理をまとめる
・2010年9月にヒューマンインタフェース学会で発表
・2011年7月にHCI International @ オーランドで発表

ところで、このような予算も削減されたりするのかな。

芬陀院の雪舟と美玲

東福寺芬陀院(ふんだいん)は雪舟寺とも呼ばれる、小さなお寺。

紅葉の季節でも、静かでとてもゆっくりと落ち着く場所。ここには、雪舟の作庭した南庭と、重森美玲の作庭した東庭と、図南亭という茶室を楽しみことができる。

雪舟の作庭した南庭は、荒廃していたものを近年に、重森美玲が修復した。奥に見える石のかたまりが鶴島で、手前が亀島でウマスギゴケの海原に浮かんでいる。緑のこけと白砂のコントラストも美しい。




重森美玲の作庭した小さいな東庭には、その先に図南亭という茶室が見える。こちらの庭は、雪舟の南亭に対して、コンパクトな美しさを特徴としている。


この茶室の黒い板と畳の色のコントラストも、モダンな感じだ。
丸い窓だけでなく、いくつかの窓によって、異なる光を呼びこんでいる。
丸い窓から、東庭の宇宙が開ける。


重森三玲に関してはこちら

2009年11月21日土曜日

日立デザイン本部

今週は、日立デザイン本部の会社説明会。

日立デザイン本部のホームソリューションデザイン部の岩間さん、ユーザエクスペリエンスリサーチセンターの河崎さん、社会ソリューションデザイン部の篠邉さんの三人に来ていただいて、日立デザイン本部の多様な活動を紹介していただいた。


河崎さんとは、この日の午前中は横浜でET2009の人間中心設計フォーラムで一緒に講演。午後は津田沼まで来ていただいて、一日お世話になりました。

黒須先生も、昔は日立デザイン本部にいたことがあり、日立デザイン本部はユーザビリティやユーザ調査などを積極的に取り組んでいることでも有名。また、新しいインタラクションやデザイン手法などにも積極的に取り組んでいる。

日立デザイン本部についてはこちら

エコデザインの特集

僕は、日本デザイン学会の学会誌編集・出版委員会の委員もさせていただいています。

この委員会には、,小林昭世先生(武蔵美), 白石照美先生(拓殖大), 阿部眞里先生(拓殖大), 河原林桂一郎先生(静岡文化芸大), 高山靖子先生(静岡文化芸大)と僕の6人のメンバーで構成されています。


いろいろな特集号の中で、僕は、現在「エコデザイン(仮)」と「ヒューマンセンタードデザイン(仮)」の二つの特集号を担当しています。まずは、エコデザイン(仮)の方から年内にまとめる予定です。執筆者には、大学先生から日本インダストリアルデザイナー協会環境委員会のメンバーなど、下記のように多様な人が執筆しています。

特集タイトル:「エコデザイン(仮)」
・方針:エコデザインやサステナブルデザインに関連する様々なデザイン研究を紹介する。特に、多方面からのデザインアプローチと、具体的な実践を紹介する ことで、エコデザインの研究や作品のための参考資料となることを目指す。
・編集長:上原勝先生(千葉工業大学)
・編集担当:山崎和彦先生(千葉工業大学)

目次案(タイトルはすべて仮です):
・「エコデザインの基本」上原勝先生(千葉工業大学)
・「サステナブルな社会のために」益田文和先生(造形大学)
・「エコデザインと方法論」上田愼治エジウソン先生(千葉大学)
・「エコデザインと材料」青木弘行先生(千葉大学)
・「感性とエコデザイン」佐藤弘喜先生(千葉工業大学)
・「動くエコデザイン」福田哲夫先生(産業技術大学院大学)
・「情報とエコデザイン」山崎和彦先生(千葉工業大学)
・「エコデザインのための設計」山際康之准先生(造形大学)
・「エコデザインの実践」村田智明さん((株)ハーズ実験デザイン研究所)
・「エコデザイン展の活動」浅井治彦先生(明星大学)
・「魅力あるエコデザイン」佐藤徹先生(日本大学)
・「サステナブルデザインと教育」本田圭吾先生(桑沢デザイン研究所)
・「あかりとエコデザイン」石田聖次さん(ライトシーン)
・「日常品とエコデザイン」永井尚さん(レック)
・「住宅とエコデザイン」黒田秀雄さん(黒田秀雄キッチンシステム研究所)


来年に出版される予定です。学生達がエコデザインに取り組む時に役に立てばと思います。

2009年11月20日金曜日

日本デザイン学会秋季大会

先週の日曜日は、拓殖大学の茗荷谷のキャンパスで、日本デザイン学会秋季大会が開催。

学生プロポジションは、なんと大会開始の3週間前に開始募集ということで、当研究室では間際すぎて申し込む人がいなかったですが、隣の佐藤研究室からは3人が参加。今回の秋季大会はあまり参加者が多くなかったようですが、やはりいろいろな人からコメントをもらって、役にたったと思う。

筑波大の「なつのおちょうさん」という作品では、病院での触れ合いのための「こと」と「もの」のデザインの提案。実際に病院でのワークショップも興味深い。やはりこれからのデザインは、絵にかいたもちではなく、実際に試してみることの重要。

もうひとつ筑波大の「Canvas Cape」という作品では、子供たちが洋服にいろいろなものを着けて楽しむ服を提案。会場では、筑波大山中研究室の坂口さんともお会いして、いろいろな繋がりの話をもしました。

デザイン学会に関する活動はこちら。
小向君のBlogも参照

2009年11月19日木曜日

プロトタイプ展

PROTOTYPE展に行ってきました。

場所は六本木ミッドタウンのデザインハブ。プロダクトデザインを進める過程のプロトタイプ、モデル、スケッチなどを展示している。なにか気付きを得て、方向性のイメージが見えてきたら、多くの試作を繰り返す姿を見ることができます。





学生達が学校でやっていることは、デザインを作り上げる過程の本の入り口でしかないことが分る。ぜひ、学生は見てきてほしい。それから中野さんのグラフィックデザインもよい。


会場には、たまたまデザイン振興会の村井さんとお会いしました。可能であれば、審査委員に集まってもらい、今後のGマークについてディスカッションするような機会を作っていただけそうなので、よろしくお願いします。

2009年11月18日水曜日

虎屋@ミッドタウン

ふと、ミッドタウンの虎屋に寄ってみた。

長いのれんに虎屋のマークが印象的。店内が見えないので、思わず中を見たくなるのがみそ。

のれんをくぐって、中にはいると白い空間が広がる。はいって左側をみると「日本の紙展」を開催中。

和菓子が、とても美しい。本当に飾っておきたいほどだ。

展覧会にちなんで「紙」という羊羹も、限定販売。
思わず、すてきな風呂敷、和紙の手紙と羊羹と買ってしまった。この風呂敷は、羊羹のあづき色に、紅葉の緑、オレンジ、赤い色がついている。風呂敷の包み方で、変化するのが楽しい。
日本の紙展の情報はこちら
虎屋のWebサイトはこちら

2009年11月17日火曜日

霊雲院の二つの庭

霊雲院(れいうんいん)は、で東福寺の塔頭の一つで、少し離れた場所にあるので、観光客まあまりこないので、静かだ。

もう今年の今日は、紅葉がはじまっていて、あたりは色づいている。
霊雲院には、南側と西側に二つの庭がある。ともに、重森三玲氏が作ったものだが、趣が異なる。

南側にある「九山八海の庭(霊の庭)」 は荒廃した庭を近年になって重森三玲氏が修復した枯山水庭園。中央に、須弥山としての遺愛石があり、その周りに白砂が八海を表現して、その向こうにコケと石があり九山を表現している。

西側にある「臥雲の庭」は寺の名前である「霊雲」を主題にして重森三玲氏により作庭された枯山水庭園。川の流れと、雲を白砂や茶色い鞍馬砂でダイナミックに表現していて、モダンな表現。

お寺の奥から、眺めると対称的な両方の庭を眺めることができる。
重森美玲氏は、京都の東福寺に多くの庭を残している。僕も、東福寺では、まだ三つ庭しか見ていないので、これから残りの庭も見に行きたい。


東福寺についてはこちら
霊雲院についてはこちら

2009年11月16日月曜日

秋田道夫さんのお話

先週の水曜日の特別講義は、秋田道夫さんのお話。

秋田さんが本学の特別講義で話してくれるのも今年で2年目。昨年度の講義とは、趣向をかえて、秋田さんは展覧会のパネルを持ってきてくれた。今年は、パソコンは使わない。(背景に写っているのは、研究室のPCで秋田さんのWebサイトを投影)このパネルをどうやって見せるのかは、よく分らなかったが、学生には前の方に座ってもらう。

秋田さんは、10年前に見られる人になろうという意識しはじめたということから口火を切った。秋田さんの話の原点は、「デザインの大好きな人」だと思うし、学生にも少しでもデザイン好きになって欲しいという愛情を感じる。
一時間ぐらいたったら、途中でパネルを窓際にならべて秋田道夫ミニギャラリーを開始。本物がないのがさびしいので、研究室にある、最近購入した秋田さんデザインの「サーモマグコーヒーメーカー」と昨年、秋田さんにもらった「80mmの湯呑み」も展示。
秋田さんの新しいスタイルは、その場の空気を感じながら対応を考えていく。昨年度の講義とは、まったく異なるスタイル。
ミニギャラリーの見学のあとは、秋田さんと僕が対談することに。この10年のデザインについて話す。なかなか、二人で前に座って話すのも、なんか気恥かしい。

講演の後は、恒例の懇親会。学生も大勢集まり、けっこうワインを飲んで交流。秋田さんは来年も講演に来てくれるとのことで、今から来年もたのしみだ。そういえば、秋田さんは、今週の木曜日は大学院人間中心設計特論の授業でZIBA Design Tokyoにて、見学&ワークショップの予定だが、そこにも参加するかもしれないと言っていたが、どうなるやら。

青木君のBlogも参照


今年の特別講義の予定で、僕が担当しているのは、あと3回。明日は、黒川雅之さん、翌週は三木健さん、その翌週は長谷川敦士さん。


2009年11月15日日曜日

トヨタUDワークショップ、最終発表

先週の土曜日に、トヨタ・ユニバーサルデザイン学生ワークショップの最終発表会に参加。

場所は、いつものお台場のトヨタユニバーサルデザインショーケースの会場だ。天気もよく、観光客なども多い。

はじめに、今回の審査をする、トライポッドの中川さん、トヨタ関連者、千葉大、多摩美、武蔵美、東洋大学、東京コミュニケーションアート、東京デザイナー学院 の先生、日経デザインの勝尾さんなどが顔あわせと、審査方法について相談。東大の村上先生と柳沢先生は用事があったため、途中から参加。
今回は下記の13チームが発表。
・千葉工業大学「ちんまり」
・千葉工業大学「にんまり」
・千葉大学「TTK」
・東京大学「steppy」
・東京大学「fasade」
・東京大学「ぽたー樹」
・東京コミュニケーションアート専門学校「にとろきっず」
・東京コミュニケーションアート専門学校「トマト・イン・カレー」
・東京デザイナー学院「カタユデ。」
・東洋大学「3angle」
・武蔵野美術大学[MAU-UD2」大門
・武蔵野美術大学[MAU-UD2」樋口
・多摩美術大学「タマプロM1」

千葉工大からは、はじめに3年生のチームが「by school」という、女子学生用の自転車を提案。3年生はこのようなプロジェクトに初めて挑戦して、かなり大変だったが、なんとかまとまったプレゼンをすることができた。特に、ユーザー調査やアイデアの検証評価などは、よかったが、時間の関係で、最後のまとまりが未完成だった。
次に、うちの研究室の4年生のチームが「助蔵」という、旅行を楽しみためのシステムを提案。さすがに、完成度の高い提案だった。特に、詳細のインタフェースの作り込みなど、これでもかというプレゼンだった。
13チームの発表のあとに、審査委員で審査会。今回は、上位3チームが、他のチームを大幅に引き離してすぐに決定。そのあとに、最優秀賞と優秀賞を決定した。こんなに、すんなり決まる審査会は珍しいという感じだった。

表彰式では、千葉工大の4年生のチームが優秀賞を受賞。最優秀賞ともう一つの優秀賞は東京コミュニケーションアート専門学校のチームだった。千葉工大の小谷津さん、三丸君、奥村さんは、とても喜んで、思わずVでした。

入賞者全員で記念写真を撮影。この写真は、もしかしたら日経デザインに掲載されるかもしれない。
最後に、千葉工大から参加した6人で記念撮影。みんな、ほっとしていた。

入賞した3チームの学生たちは、12月4日(金)の日経デザイン主催のシンポジウムで、プレゼンテーションをする予定。
・プログラム 13:00~17:30
13:00~13:50 基調講演 「ロボットの"感覚"と"認知"」 東京大学教授 國吉 康夫氏
13:50~14:30 事例発表1 「パーソナルモビリティと知覚」 トヨタ自動車
14:40~15:20 事例発表2 「読みたくなるトリセツへの挑戦事例」一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会 代表理事 雨宮 拓氏、パナソニック 技術品質本部 製品総合審査センター 山崎 敏正氏
15:20~16:00 事例発表3 「東京大学における感性デザイン教育について」東京大学特任教授 中川 聰氏
16:00~17:00 事例発表4 トヨタUD学生ワークショップ活動報告

僕は、京都で授業があるので、本当に残念ながら参加できませんが、興味のある方はぜひご参加ください。申込はこちら。千葉工大からこのワークショップへの参加は、今年で2年目。昨年は3チーム参加したが、どのチームも入賞をできなかったが、今年は1チームが入賞できてよかった。

今回のワークショップを通して、ユニバーサルデザイン視点でのイノベーションの可能性を実感した。美しくて、魅力的なユニバーサルデザインが、どんどん生まれて欲しい。

・これまでのトヨタUDワークショップの活動はこちら